新聞やニュースでも最近よく耳にする「インターンシップ」。就活生の約8割が参加するというデータもあるほど、最近では就活のアタリマエになりつつあります。でもインターンシップに参加するとどんないいことがあるのか、どんなインターンシップに参加すればよいのか、悩む方も少なくありません。
今回はインターンシップを選ぶときのポイントをご紹介します!
ポイント1.インターンシップとは?
目的なくインターンシップに参加すると、ただこなすだけの時間になってしまい、意味がありません。まずはインターンシップとは何かを学び、インターンシップ参加の目的をはっきりさせましょう。
そもそも、インターンシップとは日本においては「就業体験」のこと。その起源は、1906年のアメリカにまで遡ります。当時アメリカのシンシナティ大学工学部部長ヘルマン・シュナイダー博士が、「実際の仕事を体験することで、勉学だけでは得られない知識や経験を身に着け、優秀な技術者を生み出そう」と始めました。
アメリカでのインターンシップ
その後インターンシップはアメリカで、就職活動として利用されるようになりました。自分の学んだ知識を持って面接を受け、合格をもらって一定期間働く。実際の仕事ぶりを見た企業が採用したい、と思った場合に、インターンシップ後に内定を出す、というのがアメリカのインターンシップのスタイルです。
日本でのインターンシップ
こうして確立されたインターンシップが外資企業などを通して日本に届き、「就業体験」という意味合いで、大学生のうちに広く社会を知る、行きたい企業を選ぶための手段として広まりました。
最近では大手ナビオープン前からインターンシップナビがオープンし、1dayや2daysといった短期間で企業を知ることができるインターンシップを用意する企業が増えています。今や企業も採用活動の一環としてインターンシップを行い、就活生にとってもインターンシップは、早いうちに自分に合った、もしくは自分の行きたい企業を選ぶ手段になりました。
いまから自分が本当に行きたい企業を正しく見つけるため、インターンシップの選び方のポイントを見ていきましょう!
ポイント2.期間を決めよう!
まずは、自分がいつごろ参加できるのか、スケジュールを立てましょう。インターンシップの開催期間は多くが夏休みか冬休み。しかし、10月や11月に開催している企業もあるので、自分のスケジュールからいつごろ参加しやすいのか、期間や曜日、月など計画を立てましょう!
そうすることで、アルバイトや部活動、サークルの予定も組みやすくなり、集中してインターンシップ活動に取り組むことができます。
しかし、ここで1つ注意!期間以外にはインターンシップに参加しない、ということではありません。あくまで計画するのはインターンシップに集中しやすくするため。前述のとおり、インターンシップは様々な時期に開催されています。予定が空いたとき、興味のある企業があったときには柔軟に参加してみましょう!
ポイント3.広く情報収集しよう!
インターンシップの検索方法と言えば、まずはマイナビやリクナビといった大手ナビ。たくさんの企業情報を得ることができるので、もちろん登録することも良いでしょう。
しかしこれだけで満足するのではなく、広く情報収集しましょう。例えば、去年インターンシップに参加していた先輩に聞くもよし、大学で募集しているインターンシップはOBOGがいる企業だったりするので、就職支援課を使うのも一つですね。また、ご両親や自分があこがれる大人に相談してみるのも良いでしょう。公募はしていなくても、少人数であれば、と口コミのみでインターンシップを募集している企業も、実はあるんです!
インターンシップを機に、視野を広げてみましょう!
ポイント4.業界は絞らない!
就活時もそうですが、就活生が最初にやってしまいがちなのが、業界選び。目指す業界を見つけることはもちろん悪いことではありませんが、業界を絞ってしまうとどうしても視野が狭くなってしまいます。インターンシップは広く様々な企業を知る良い機会!まずは業界を絞らずに選びましょう。
ポイント5.「何がやりたいのか」を考えよう
では業界を絞らずに、どのようにして選ぶのか。インターンシップ選びで一番大切なのが「自分が何をやりたいか」「インターンシップで何を得たいのか」を考えることです。
先輩たちは…
例1:世の中の流れが知りたい!
たとえば、社会の仕組みが分からないから、どのように企業が経営を成り立たせているのか、世の中の流れが知りたい!という時にオススメなのが、ゲーム型のインターンシップ。ボードゲームやビジネスゲームを通して、お金の流れやビジネスのあり方を学ぶことができます。
例2:仕事内容が知りたい!
たとえば、企画するのが好きだから企画職になりたい!と思っている方は、まず仕事体感型のインターンシップがオススメ。仕事を知って目指すのと、仕事を知らずに目指すのでは、頑張り方が変わり、合格の可能性も変わることでしょう。仕事体験型のインターンシップでは、ワークを通した1dayなどの短期間のものから実際の仕事の一部を手伝う1か月の長期間のものなど、企業によってさまざまなインターンシップが用意されています。仕事内容も業界や企業によって様々ですから、同じ職種でも複数企業のインターンシップに参加する方が良いでしょう。
例3:様々な業界が知りたい!
まずは世の中にどんな業界があるのか知りたい!という時には、ゲーム型と講義型のインターンシップもオススメ。半日や1dayのインターンシップが多く、インターンシップ開催企業の業界から、その業界を取り巻く企業や業界について、短時間で説明してもらえます。いくつも参加することで、視野を広く持つことができるでしょう。
まとめ
✓インターンシップとは何かを理解して目的を考えよう!
✓いつ参加できるのか期間を考えよう!
✓ナビだけでなく、大学のキャリア支援課や両親など、広く情報収集しよう!
✓インターンシップこそ、視野を広く持とう!
✓何がやりたいのか、インターンシップで経験したいことを考えよう!
しっかりと自分が何をインターンシップで得たいか、を考え、自分に合った企業を見つけてくださいね!