就活中、目上の方と話す機会がぐっと増えます。敬語は、相手への敬意を示すもの。正しく使えていないと、気が付かないうちに面接官に失礼な言葉遣いになっているかもしれません。今回は就活生がよく間違える敬語をご紹介します!正しい敬語を使って、プラスの印象を与えましょう!
「ご確認する」はNG!「ご確認いただく」はOK!気を付けるべき「ご」の使い方
「ご説明する」や「お返事」など、敬語では名詞に「ご」や「お」を付けることがありますが、なんでも付ければいいというものではありません!
「ご」や「お」を付けるのは、目上の方の行動のみ。自分の行動にはつけません。言いなれている、聞きなれているからついつい使ってしまいますが、自分の行動に「ご」や「お」を付けると自分に対する尊敬になってしまいます。自分を自分で格上げするのは恥ずかしいですね。就活中によくある例を紹介しますので、パターンを理解し、どんな言葉でも使えるようになりましょう!
確認する
尊敬語:ご確認いただく
自分の行動:確認する
説明する
尊敬語:ご説明いただく
自分の行動:説明する
利用する
尊敬語:ご利用になる
自分の行動:利用する
パターンが分かってきましたか?相手の行動には「ご」を付ける。自分の行動には「ご」を付けない。まずはこのルールを覚えましょう!
「おっしゃる」のは相手、「申し上げる」のは自分
絶対に間違えてはいけない尊敬語と謙譲語
なかなか身につきにくい尊敬語と謙譲語。しかし、尊敬語は相手を敬うために、謙譲語は自分をへりくだるためにある言葉なので、反対に使ってしまったら印象はガタ落ちかも…。
面接前に尊敬語・謙譲語チェックシートを確認して、滑らかに敬語を操れる日本語美人になりましょう!
正しい書き言葉と話し言葉を勉強して、きれいな文章を発信しましょう!
尊敬語・謙譲語チェックシート
尊敬語 | 謙譲語 | |
言う | おっしゃる | 申し上げる |
来る | お越しいただく | 参る |
行く | いらっしゃる | 伺う |
見る | ご覧になる | 拝見する |
食べる | 召し上がる | いただく |
会う | お会いいただく | お目にかかる |
知る | ご存知になる | 存じ上げる |
もらう | お受け取りになる | 頂戴する |
聞く | お聞きになる | 伺う |
まずはこの9個をマスターしましょう!よく使う言葉だからこそ、間違えがち。スクリーンショット、もしくはブックマークすることをお勧めします!
ただし、二重敬語というものがあることをお忘れなく…!せっかく尊敬語、謙譲語を使えても、過剰な敬語は相手に失礼に当たります。
例えば、「拝見させていただく」はNG!拝見する、ですでにへりくだっているので、「させていただく」までつけてしまうとへりくだりすぎて、違和感を与えてしまいます。口頭ではさらっと流すことも多いですが、特に履歴書やエントリーシートでは気を付けましょう!
貴社?御社?弊社?書き言葉と話し言葉の違いに注意!
敬語のなかでも、最も就活生の間違いが目立つのが「貴社」と「御社」。面接では「御社」ということが正解です。「貴社」は書き言葉ですから、面接時に使用すべき言葉ではありません。このように、日本語には書き言葉と話し言葉があります。
正しい書き言葉と話し言葉を勉強して、きれいな文章を発信しましょう!
「会社」
書き言葉:貴社 話し言葉:御社
(弊社は書き言葉でへりくだって使う言葉なので、面接では使わないように注意しましょう!)
※銀行の場合は「貴行・御行」、信用金庫の場合は「貴金庫」、省庁の場合は「貴庁」です。
使い分けに気を付けましょう。
「一番」
書き言葉:最も 話し言葉:一番、最も
「~時に」
書き言葉:~際に 話し言葉:~時に
「絶対」
書き言葉:必ず 話し言葉:絶対、必ず
話し言葉ではふと出てきてしまうこともあるかと思いますが、書き言葉はずっと残るもの。何度も見直して、違和感のない文章にしましょう!
いかがでしたか?社会人に敬語はつきもの。就活時期からきれいな敬語を話して、日本語美人なビジネスウーマンになりましょう!