就活では初対面の方、世代や文化の異なる方と話す機会がぐっと増えます。自分たちには当たり前でも、実は面接官が気になっている言葉遣いはたくさんあります。今回は、面接で気を付けるべき言葉遣いと話し方をお教えします!
面接前に要確認!言葉遣いは人柄を表す
言葉遣いや話し方で人柄を判断され、せっかくの自己アピールが台無しになってしまうことも。「私は気をつけているから大丈夫」と思っている方、いませんか?無意識で発している言葉こそ、間違った使い方をしている可能性が十分にあります!その話の内容で合否が決まる面接。自己アピールや志望動機などは準備して完璧でも、面接官が見ている要素はそれだけではありません。
今回は面接官が気になる言葉遣いを紹介しますので、面接前に言葉遣いや話し方を美しくして、内容に目を向けてもらえるようにしましょう!
これは常識!「略語」はNG!
わかっていてもやってしまうのが、略語。この「略語」ですら、「省略語」の略語です。いま日本ではたくさんの略語が横行し、地名や氏名などの固有名詞ですら略して伝えられます。しかし面接は正式な場。正式名称を伝えるようにしましょう。
普段略しがちな言葉
バイト→アルバイト
部活→部活動
サークル→サークル活動
メアド(メルアド)→メールアドレス
スマホ→スマートフォン
携帯→携帯電話
就活言葉
就活→就職活動
ES→エントリーシート
合説→合同説明会
DM→ダイレクトメール
略語だと忘れがちな言葉
断トツ→断然トップ
コラボ→コラボレーション
コンビニ→コンビニエンスストア
スーパー→スーパーマーケット
省略された言葉が一般化していて、違和感のないものも多くありますね。面接の前には自分の話す言葉に略語がないか、しっかり見ておきましょう!
社会人も間違いがち「ら抜き言葉」
受け身や可能を表す「ら」。最近の日本人はその「ら」を抜いた「ら抜き言葉」が多いと嘆かれています。
これは社会人でも誤って使いがち。2016年9月の文化庁発表によると、「見れる」においては、「見られる」よりも使用者が多いことが分かったほどです。(「日経新聞」http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG21H9K_R20C16A9CR8000/)
よくある「ら抜き言葉」を紹介しますので、就活中から意識付けをしてみましょう!
見れる→見られる
食べれる→食べられる
出れる→出られる
来れる→来られる
始めれる→始められる
居れる→居られる
得れた→得られた
着れる→着られる
「ら抜き言葉」は、エントリーシートやアンケートでも無意識に使っている可能性があります。可能を表す言葉によく表れるので、書き言葉でも注意しましょう!
もちろんこれは絶対ダメ!「若者言葉」
「ヤバイ」に代表される若者言葉。面接官も普段は使ったりします。しかしビジネスシーンで若者言葉は使わないもの。どのような言葉が若者言葉かを認識して、面接というビジネスの一歩を踏み出すための場では、使わないようにしましょう。
代表的な若者言葉
ヤバイ/キモい/キショい/ウザい/ムズい/ダルい/サボる
少し前から使われ始めた若者言葉
ガチ/とりま/リア充/ワンチャン/ドヤる/あーね/ふぁぼる/イラオコ/なう/イエティ/わず
最近の若者言葉
それな/エモい/希ガス/かまちょ/り/メンヘラ/メンディー/フロリダ/おしゃかわ/ナウしか
「面接ではさすがに使わない!」という方も、グループディスカッションや選考ワークで就活生同士で使ってしまっているかもしれません。就活生同士での会話も、選考中は試験であることを意識して使わないようにしましょう。
無意識こそ、要注意!「話し方」
言葉遣いを正したら、最後に話し方を正しましょう。面接官に仕事とプライベートを分けられないメリハリのない人だと思われないように、以下のことに気を付けましょう!
明るくはきはきと!
まずはこれが一番大切。相手が聞きとりやすく、印象よく感じられるよう明るくはきはきと話しましょう。ポイントは、「声のトーンを1つ上げること」。そして「口をしっかり開けて話すこと」。これだけでいつもよりぐっと聞き取りやすい話し方になりますよ!
接続語に気を付けて!
文章と文章、言葉と言葉をつなぐ接続語。ここで失敗してしまうことが多々あります。たとえば、「成功したっていうか、成功させてもらったんですが…」はNG!「成功したというより、」が正しい言葉遣いです。また一生懸命話していると文章が途切れないまま話し続けることが多くあるので、落ち着いて文章を切りましょう。接続するときには「そして」や「しかし」「このようにして」など、正しい日本語を心掛けましょう。
文末はしっかり締めて!
話し終えるときには終わったことが分かるように、しっかりと「です・ます・でした」などで文章を追えるようにしましょう。難しい質問のとき、自分の意見に自信を持てないこと、ありますよね?そんな時に就活生が言いがちなのが「~だと思うんですけど…」と煮え切らない回答。文章が途中で終わってしまっては、意見が伝わりません。そんな時には「~だと思いますが、いまははっきりとわかりません。」と自分の意見を述べましょう。会話ですから、文章を締めることが大切です。
いかがでしたか?無意識に使ってしまっている言葉がきっとあったと思います。面接で注目してほしいのはその内容ですから、話し方に目を向けられ、自分の意見が伝わらなかったということのないようにしましょう。
「面接ではさすがに使わない!」という方も、グループディスカッションや選考ワークで就活生同士で使ってしまっているかもしれません。就活生同士での会話も、選考中は試験であることを意識して使わないようにしましょう。しかし、面接官の年齢も様々。どの年代のどなたでも通じる言葉を使いましょう。